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題名 : おむかえまだかな
作 : もとしたいづみ
絵 : おかだちあき
出版社 : 学研教育出版
今日ご紹介する絵本は、保育園でお母さんのお迎えを待つ子供の心の動きを描いた作品です。
子供の頃同じように親を待った経験がある方や、お子さんを待たせたことのある方には共感覚えるお話ではないでしょうか?
夕方の保育園、お友達は皆お迎えが来て、気が付くと小さな女の子かなちゃんは最後の一人になっていました。
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かなちゃんはぬいぐるみのクマに話しかけながら、寂しくて不安な気持ちを紛らして行きます。
前にもお迎えが遅くなったとき、お母さんは電車が止まったと言っていました。
今日ももしかしたら電車が止まっちゃったのかな?
でも大丈夫。力持ちのぞうさんやかばさんがみんなで電車押して動かしてくれるから。うんしょ、うんしょって。
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もしかしたらお母さん、駅前のケーキ屋さんでケーキを買っているのかも?
どれにしようか迷って、大きなケーキを買ったから、倒さないようにゆっくりゆっくり歩いているんだね、きっと。
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そうだ!風船屋さんがいたのかも。
この間遊園地で買ってもらった風船がしぼんじゃったから、きいろいのと、あおいのと、ピンクの水玉の風船を選んだのかも。
それで風船もったらママの体がふわぁって。。。
空を飛んでるんだ、きっと。
あっ、ママ。
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ママと手をつないだかなちゃんは、クマちゃんと先生にバイバイ!といって、今日あったこののお話しをしながら楽しそうに帰って行きました。
子供がけなげで、いとおしくなるお話ですね。
幼いころ保育園に預けられた時期があったので、どんな気持ちでお迎え待っていたっけ?と一生懸命思い出してみますが、辛かったり寂しかった記憶がありません。母親は割と時間通りに迎えに来てくれていたということなのかもと、改めて感謝の気持ちが湧きました。そういえば一度背広を着た父親が迎えにやってきたことがありました。靴を脱ぐべきところを見落として土足で上がってきて、先生から注意されていた光景を思い出しました。
親になってからはお迎えはもっぱらUshiさん。朝送り届ける役目を少しの間担当しました。 ある時保育園を嫌がる娘がべそをかきながら私の手を離さず、いよいよ時間が迫って「お父さん遅刻しちゃうよー」と訴えたら、フッと一つため息をついて、手の甲にちゅっとして園庭を駆け出していきました。なんともかわいそうなことをしているようで、あの時の後ろ姿が今も目に焼き付いています。
子は親に育てられ、でも親だって子に育てられて、それらしくなれたのかなぁと思い出します。
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