2015-06-10
もう亡くなってしまった名優の大滝秀治さん。
昨日はその大滝さんの懐かしいキンチョーのコマーシャルを思い出してしまいました。
詳しくは忘れてしまいましたが、夏の縁側で息子が大滝さんになにか話している。すると突然大滝さんが、「つまらん!お前の話はいつもつまらん!」と怒るやつです。
で、なんで思い出したかというと、文科省だか政府だか知りませんが、国立大学の文系学部に対して、世の中の役に立っていない学科や研究科は廃止統合する方向で検討せよと命じたとか。
ちょっと前の入学・卒業の儀式で日の丸上げろ、君が代唄えとおなじで、言うこと聞かなきゃ金をやらないぞと恫喝しているみたいです。
世の中の流行り学問なんて、放っておいても生き残りに必死の私学が飛びつくし、今現在の尺度で用不用を分けて流行りに金を集中したところでタイミングが遅すぎるんじゃないですか。
むしろ、誰も見向きもしないところにスポットライトを当てて育てるからイノベーションは起きるのじゃないですか?
無駄に見えること、時には本当に無駄かもしれないことにお金を出せるのが国立大学の良いところでしょう。
社会的に何の欲に立っているかわからない学問だって、国の品格を高める役割を持っている場合だってあるのに。大学のうるおい無くして干物作ってどうするつもりなんでしょ。
大滝さんに「つまらん! あんたらの考えることはいつもつまらん!」と怒って欲しいなぁ。
セ記事を書く
セコメントをする