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題名 : セーターになりたかった毛糸玉
作 : 津田 直美
発行所 : ブロンズ新社
今日の絵本は絵本の王道を行く、とってもホンワカしたお話です。
毛糸屋さんのお店では、夜なかに毛糸たちが将来何になりたいのか、夢を語り合っていました。
曲がったことが嫌いな青年毛糸はまっすぐに編まれたマフラーに、婚約している恋人毛糸は二人っきりでつつましくシマシマ帽子に、売れ残りの老いぼれ毛糸はこのまま毛糸屋の片隅で一生を送りたいと、みんなそれぞれ希望がありました。
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赤い10個の毛糸玉たちは、毛糸ならだれでも一度は憧れるセーターになりたいと、誰かに買ってもらうために一生懸命目立とうと頑張りました。
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そんな願いが通じたのか、ある日店にお婆さんがやってきて、セーターを編むために10個の毛糸玉を全部買っていきました。
お婆さんは帰るとさっそくセーターを編み始めたので、毛糸玉たちはドキドキしながら自分が編まれる順番を待ちました。
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でも9個の毛糸玉が無事にセーターになって、残り1個になったとき、セーターが完成してしまいました。
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余り毛糸の箱に仕舞われてしまった残った毛糸玉は、とても悲しくなって、せめて人形のセーターとしてあんで貰えないか強く願いました。
すると翌朝、お婆さんが箱からあの毛糸玉を取り出して、何かを編み始めました。
さて、お婆さんはいったい何を編み始めたのでしょう?
残った一個の毛糸玉の夢はかなえられるのでしょうか?
そーいえば、25年以上前になりますが、Ushiさんがセーターを編んでくれるといって毛糸玉を買ったことがありました。でもセーターは編んで貰えなかったので、家の中のどこかにまだ熟成した毛糸玉が眠っているかもしれません。
ときどきこの話をすると、編まないわけじゃないという答えが返ってくるので、きっとまだどんなデザインにするか迷っているのねん。
毛糸玉が食べられたら、とっくにこっそり平らげているんですけどね。
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