禺画像]
2日前の日曜日、午前中フィレンツェの朝市を覗いてから、列車でローマに移動にやってきました。
フィレンツェの朝市は3年前に古絵本が買えたので期待していたのですが、今回は残念ながら見あたりませんでした。代わりに店の飾りに使えそうな小物を見つけて、おじさんに値切り交渉してみたのですが、ガンとして負けてくれませんでした。そのくせ、「どこから来たの?」と聞くので「日本」と答えたら、「日本、いいところだ」。イタリア語で、多分「わしの従兄弟は柔道の師範で、空手の師範村上さんとも友達なんだよ」「何年か前、従兄弟と京都に行ったよ」と人懐っこい笑顔で話して、でっかくて分厚い掌で握手されました。そんなに日本贔屓なら、〓1くらい負けてほしかったな〓。
禺画像]\
昼頃にフィレンツェを後にして、Frecciarossaと言う新幹線みたいな特急列車でローマへ。だいたい1時間半で到着です。途中の景色はずーっと牧歌的な風景で、大きな街や工場が見える日本の新幹線とはだいぶ雰囲気が違いました。
ローマに着いて、夏時間なので日はまだ十分に高かったので、早速歴史の教科書で見た巨大な円形闘技場 コロッセオへ。ローマの街は結構広くて、ベネツィアやフィレンツェの様に歩いて回ることが難しいので、地下鉄に乗ってみました。ローマの地下鉄はA線B線の2本だけ。切符は100分券、24時間券、3日券、1週間券しかないので、行き先を気にせず都合の良いキップを買えばよく、券売機は英語表示にできるので、パリのメトロよりわかりやすいです。
でもホームに降りてびっくり。壁は落書きだらけ、照明は薄暗く、狭いホームに人が溢れています。到着した電車も落書きだらけ。乗客も移民系の人が多くて、Ushiさんはあっという間にローマの地下鉄嫌いになってしまいました。
心配しすぎだよと馬鹿にしていたら、やられました。満員電車に乗り込む時に背後に滑り込んできた10歳位の坊主に、まんまと財布スられました。側で坊主の動きが不審と気づいていたUshiさんでしたが、まさか身なりのしっかりした可愛らしい男の子が、スリなんかと油断してしまって、隙をつかれてしまいました。日本円で1万円くらい入っていた札だけ抜き取って、財布を捨ててドアが閉まる直前にホームへと逃げられました。1万円は痛かったけど、カードが無事だったのが不幸中の幸いで、海外で始めて盗難に会って勉強になりました。やはり油断禁物です。
話がスリに逸れましたが、コロシアム、でかいです。甲子園球場よりでかいです。(当たり前か) 日本がまだ集落単位のまとまりだった2000年くらいも前に、こんな巨大な娯楽施設を作ったローマ人とは、いったい何者だったのだろうと圧倒されました。ローマ市民は生産を俗国や奴隷にやらせて、暇を持て余していたから巨大なコロシアムや公衆浴場を作ったわけで、究極の格差社会だったのですね。
禺画像]
コロシアムのすぐ隣にあるローマの行政や宗教の中心地で情報が集中したフォロ・ロマーノの遺跡を見て歩きましたが、ここも広い、でかい。なんでこんなにでかい建物を石で作らなければならなかったのか理解に苦しみますが、やはり重い素材ででかい建物を作るのは、富や権力の誇張だったのでしょうか。
禺画像]
ローマを訪れるなら事前にちゃんとローマ史を勉強したり、わかりやすく解説してくれるガイドをつけた方が良い様で、我々の様にただ物見遊山だと、始めはすげ〓と圧倒されますが、だんだん食傷になって、広い遺跡を歩き回る疲労感が増しました。
セコメントをする